下流域との連携

矢作川流域間の連携

人口減少、集落の空洞化が進む根羽村の未来に、山に人の手が入らなくなり、山が崩れ、水源地が守れなくなる可能性が危惧されている。人の営みの原点である源流地域から伝統や文化が消滅し、川の流れが途切れ、営々と築かれてきた上流と下流のつながりが消えようとしている。日本の原風景である「ふるさと」が消えることは、まさしく国土の崩壊に直結するものである。こうしたことからも、源流地である根羽村に人が住み続けられる環境を持続させるために、流域圏で支え合い・連携を推進している。

・明治用水土地改良区との連携

愛知県安城市にある土地改良区。「水を使う者は自ら水をつくれ」との崇高な理念のもと、大正 3 年に 源流の根羽村に水源涵養林 427ha を購入し水源林を造成。森林づくり、環境教育など交流が深い。

・「矢作川水源の森分収育林」を通じた安城市との連携

矢作川源流の当村と、下流域の安城市が連携して森林整備を進めている。平成 3 年から始まり、全国 初の自治体間の「森林整備協定」を締結。

・矢作川沿岸水質保全対策協議会との連携

昭和 40 年代の高度経済成長期時代の乱開発による水質汚濁防止活動から始まり、「流域はひとつ運命 共同体」を合言葉に、上下流連携の中心的役割を担っている。

・企業との連携による森林づくり

アイシングループ 9 社と「森林の里親制度」契約を締結し、森林づくりへの支援や、様々な交流連携 によって地域づくりを行っている

・安城市と連携した子供達の教育交流

安城市内の小・中学生を対象に、源流でのライフスタイルや林業体験を通じた環境教育の連携を行っている。

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