山地酪農

全国初の自治体連携取り組み

山地酪農とは

山地酪農では、牛は本来の性質どおり自らの足で歩き、草を食べ、野外で昼夜通年過ごし、子を産みます。酪農家も給餌や糞尿処理から解放され、山林や耕作放棄地の草も牛が食べてくれるので、中山間地域の荒廃をくいとめるのにも、一役買っています。

山村維持の解決策として

根羽の山地酪農では牛が本来の性質として持つ特性を活かし、365日山の中で牛が自然の中で共生する酪農を実現させています。自らの足で歩き、草を食べ、野外で昼夜通年過ごし、子を産む。酪農家は給餌や糞尿処理から解放され、森づくり観点からは山林や耕作放棄地の草も牛が食べてくれるので、中山間地域の荒廃をくいとめる施策としても効果が期待できます。

山地酪農は、牛と人との本来のあり方を取り戻す素晴らしい方法ですが、それだけではありません。高齢化と人口減少が進行していく山村や林業の閉塞状況に風穴をあけることにもつながります。
長い年月をかけて木を育てる人工林では、下草刈りが必要ですが、その人手をかけられずに荒廃しています。山村には耕作放棄地が増えていますが、その維持管理のためには絶えず草刈りをしなければなりません。山地酪農の導入で、このような「草問題」が、牛たちの「舌草刈り」で解決します。
かつては、人工林と農村との間には、薪炭や果樹、落ち葉の堆肥利用などのために広葉樹を中心とした里山があり、人と野生動物の緩衝地帯ともなっていました。エネルギー革命や化学肥料の普及で里山が使われなくなり、人工林に置き換わっていった地域では、シカ、イノシシ、サル野生動物の獣害被害が深刻です。生産林エリアと山村集落との間で山地酪農をすることは、山と里との間に緩衝地帯を取り戻すことにもつながります。

移住者・幸山明良の挑戦

2017年、熊本より移住してきた幸山明良が村有林を借りて挑戦中。様子は彼のホームページでもアップされておりますのでご覧ください。
幸山明良ホームページはこちら

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